| Title : |
体外循環中における脳内酸素量の評価‐近赤外分光法からの検討‐ |
| Subtitle : |
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| Authors : |
大畑俊裕, 澤芳樹, 大竹重彰, 西村元延, 平田展章, 鍵崎康治, 竹谷哲, 山口高広 |
| Authors(kana) : |
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| Organization : |
大阪大学医学部第1外科 |
| Journal : |
The Japanese Journal of THORACIC AND CARDIOVASCULAR SURGERY |
| Volume : |
46 |
| Number : |
7 |
| Page : |
603-609 |
| Year/Month : |
1998 / 7 |
| Article : |
報告 |
| Publisher : |
日本胸部外科学会 |
| Abstract : |
体外循環(CPB)における脳循環のモニターとして, 近赤外分光法による持続脳内酸素量変化測定を行いその臨床的意義を検討した. 症例は小児6例(小児群), 成人24例の開心術30例で, 成人例の内訳は脳分離体外循環を要した胸部大動脈瘤症例(SCP群:n=6), 常温CPB症例(常温群:n=9), 中等度低体温CPB症例(低温群:n=9)であった. 常温CPBは最低血液温34℃, 低体温CPBは25℃ とした. SCP群で酸化ヘモグロビン(HbO2)と脳灌流血流量との間にr=0.765の有意な正の一次相関を認めた(p<0.001). HbO2値は低温群及び小児群において, CPB中及び, 終了直後において, その変化量より見てCPB前値に比し有意に低値を示した.また, 常温群では低温群との間に有意な差を認めなかった. CPB中の還元ヘモグロビン(HbR)値は, 低温群ではCPB前値に比し, 有意に高値を示したが, 小児群ではいずれの測定時においても有意な差を認めなかった. |
| Practice : |
臨床医学:外科系 |
| Keywords : |
近赤外分光法, 脳分離体外循環, 常温体外循環, 酸化ヘモグロビン, 還元ヘモグロビン |