アブストラクト（46巻7号：The Japanese Journal Of Thoracic And Cardiovascular Surgery）
| Title ： | 右室原発海綿状血管腫の1治験例 |
|---|---|
| Subtitle ： | |
| Authors ： | 原田洋明, 平田智美, 宇藤純一, 國友隆二, 原正彦, 北村信夫 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 熊本大学医学部第1外科 |
| Journal ： | The Japanese Journal of THORACIC AND CARDIOVASCULAR SURGERY |
| Volume ： | 46 |
| Number ： | 7 |
| Page ： | 629-633 |
| Year/Month ： | 1998 / 7 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 原発性心臓腫瘍の中でも血管腫は極めてまれである. 右室自由壁原発の血管腫の手術経験を報告する. 症例は74歳の男性. 心雑音の精査の結果, 右室自由壁から心腔内へ進展発育する充実性腫瘤を認めた. 完全体外循環下に右房切開及び右室流出路切開にて4×4×5cmの白色の皮膜に覆われた赤色充実性の腫瘍を摘出した. 組織学的には海綿状血管腫であった. 術後経過は良好で軽快退院した. 本邦での右室原発血管腫に対する手術報告例は自験例を含め4例を見るのみで, 本症例は最高齢であった. 原発性心臓腫瘍の発生頻度は低く剖検50万例中0.002％と報告されており, その中でも特に血管腫は約2.8％と極めてまれである1)2). 今回われわれは, 右心室自由壁原発の海綿状血管腫に対して外科治療を施行し, 良好な結果を得たので文献的考察を加えて報告する. 症例 患者:74歳, 男性. 主訴:労作時の動悸, 心雑音. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 心臓腫瘍, 血管腫, 心臓手術 |
