アブストラクト(46巻11号:The Japanese Journal Of Thoracic And Cardiovascular Surgery)
| Title : | 胸腔鏡下一期的切除を行った両側巨大気腫性肺嚢胞の1例 |
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| Subtitle : | |
| Authors : | 岩渕裕, 嘉村哲郎 |
| Authors(kana) : | |
| Organization : | 東京都立広尾病院外科 |
| Journal : | The Japanese Journal of THORACIC AND CARDIOVASCULAR SURGERY |
| Volume : | 46 |
| Number : | 11 |
| Page : | 1156-1161 |
| Year/Month : | 1998 / 11 |
| Article : | 報告 |
| Publisher : | 日本胸部外科学会 |
| Abstract : | 両側巨大気腫性肺嚢胞に対し胸腔鏡下に一期的切除を行い, 良好な結果が得られたので報告する. 症例は46歳, 男性. 検診で発見され, 労作時息切れを主訴に当院へ紹介となった. 胸部CT及び肺血流シンチグラムにて両肺尖部及び左下葉に巨大な嚢胞を認め, 外科治療の適応と判断した. 嚢胞は末梢寄りに限局し, 正常との境界が比較的明瞭で, 嚢胞切除により圧迫されていた正常肺が再膨張できる可能性を認めたため, 胸腔鏡下に一期的切除を試みた. この際, 術中に体位変換しないで済む仰臥位で施行した. 術中・術後とも大きなトラブルもなく, 第10病日に退院となった. 術後2カ月目の胸部CT, 肺血流シンチグラム, 呼吸機能検査ではいずれも改善傾向が認められた. 本法は適応と限界を見極めれば有用な術式になるものと考えられた. |
| Practice : | 臨床医学:外科系 |
| Keywords : | 両側巨大気腫性肺嚢胞, 胸腔鏡下手術, 一期的切除 |

