アブストラクト(46巻1号:The Japanese Journal Of Thoracic And Cardiovascular Surgery)

Title : 早期血栓閉塞型急性大動脈解離(Type A)経過観察中の再解離に対し上行大動脈置換術を行った2症例
Subtitle :
Authors : 井手博文, 佐藤政弥, 藤木達雄, 戸成邦彦, マティソン恵, 須藤憲一
Authors(kana) :
Organization : 杏林大学医学部胸部外科
Journal : The Japanese Journal of THORACIC AND CARDIOVASCULAR SURGERY
Volume : 46
Number : 1
Page : 85-90
Year/Month : 1998 / 1
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 症例は75歳, 男性(症例1)及び68歳, 女性(症例2). いずれも入院時諸検査にて, ulcer like projectionを有さないStanford A型早期血栓閉塞型大動脈解離と診断し, 合併した心タンポナーデあるいは心嚢液貯留に対して緊急に心嚢ドレナージ術を施行した. 術後, 厳重な血圧コントロール下にもかかわらず, 経過観察中, 症例1は25日目に, 症例2は37日目に上行大動脈の再解離, 瘤形成を認めたため, 各々55日目と153日目に上行大動脈の人工血管置換術を施行し, いずれも軽快退院した. 早期血栓閉塞型大動脈解離の治療方針としては, 降圧療法による保存的治療が一般的であるが1)~4), Stanford A型(以下A型)大動脈解離においては早期血栓閉塞型でも心タンポナーデ合併例等の早期の手術適応については意見の分かれるところである3)5)~12).
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : Stanford A型急性大動脈解離, 早期血栓閉塞型大動脈解離, 再大動脈解離
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