アブストラクト(46巻7号:The Japanese Journal Of Thoracic And Cardiovascular Surgery)

Title : 胎児診断後, 生後1日で一期的修復に成功した重症大動脈弁狭窄+大動脈縮窄症の1新生児例
Subtitle :
Authors : 毛利亮, 河田政明, 佐野俊二, 鎌田政博*
Authors(kana) :
Organization : 岡山大学医学部心臓血管外科, *岡山大学医学部小児科
Journal : The Japanese Journal of THORACIC AND CARDIOVASCULAR SURGERY
Volume : 46
Number : 7
Page : 639-642
Year/Month : 1998 / 7
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 新生児critical aortic stenosis(以下critical AS)は, 生後早期より急激な左心不全の進行があり緊急的な狭窄解除が必要とされる予後不良な疾患である. 今回われわれは胎児診断され, 生後1日目に待機的手術を行い救命し得た同症を経験した. この症例は大動脈縮窄症(以下CoA)を合併しており, 同時手術を行った. Critical ASの胎児診断‐母体搬送‐外科治療の救命例は国内では報告されておらず, 本症の治療戦略を考える上で貴重な症例と考えられた. 症例 患児は在胎29週時, 妊婦検診の胎児超音波検査にてvalvular ASと診断された(Fig. 1). 妊娠経過に異常なく, 母体搬送され当院産科にて出生した. 在胎40週, 頭位自然分娩, 出生時体重2,630g, Apgar score 5分後8点であった. 直ちに未熟児センターに入室した. 未熟児センター入室時, 脈拍140/分・整, 呼吸数60/分, 血圧(上肢)55/38mmHg, 全身に軽度のチアノーゼを認めた.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 先天性大動脈弁狭窄症, 胎児診断, 母体搬送, 直視下大動脈弁交連切開術
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