アブストラクト(46巻9号:The Japanese Journal Of Thoracic And Cardiovascular Surgery)

Title : 鈍的胸部外傷により腹腔内臓器損傷を併発した2症例
Subtitle :
Authors : 井上修平, 手塚則明, 澤井聡, 花岡淳, 紺谷桂一, 藤野昇三
Authors(kana) :
Organization : 滋賀医科大学第2外科
Journal : The Japanese Journal of THORACIC AND CARDIOVASCULAR SURGERY
Volume : 46
Number : 9
Page : 902-905
Year/Month : 1998 / 9
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 鈍的胸部外傷に伴う2例の腹腔内臓器損傷例を経験した. 症例1:58歳, 男性. フォークリフトに胸部を挟まれ, 多発肋骨骨折, 血気胸, 胸壁動揺となり, 紹介され緊急手術となった. 術中に折れた肋骨が横隔膜を貫いて胃壁に刺入しているのが確認され, 胸壁再建及び胃壁, 横隔膜修復術を施行した. 症例2:52歳, 女性, 乗用車を運転中にトラックと側面衝突し, 左多発性肋骨骨折, 血気胸を来した. 胸腔ドレナージで軽快していたが, 術後7日目に脾破裂のため出血性ショックとなり緊急手術を施行した. 両者共, 多発性肋骨骨折, 血気胸があり, このような外傷時に際しては治療経過中に腹部を含めた合併損傷の有無を検索する必要がある. また, 遅発性の症状発現等の可能性も念頭においた対処が重要である.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 鈍的胸部外傷, 外傷性血気胸, 腹部臓器合併損傷, 遅発性脾破裂, 緊急手術
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