Title : |
胸部大動脈瘤50例に対するステントグラフト内挿術の治療成績 |
Subtitle : |
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Authors : |
川口聡, 石丸新, 島崎太郎, 横井良彦, 小泉信達, 小櫃由樹生, 石川幹夫 |
Authors(kana) : |
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Organization : |
東京医科大学第2外科 |
Journal : |
The Japanese Journal of THORACIC AND CARDIOVASCULAR SURGERY |
Volume : |
46 |
Number : |
10 |
Page : |
971-975 |
Year/Month : |
1998 / 10 |
Article : |
報告 |
Publisher : |
日本胸部外科学会 |
Abstract : |
1995年から, 大動脈解離20例を含む胸部大動脈瘤50例55病変に対して血管内手術の1つであるステントグラフト内挿術を施行した. 手術は全例で全身麻酔下に施行し, 総大腿動脈切開より経血管的にステントグラフトを病変部に内挿した. 55病変中53病変(96.4%)でステントグラフト内挿に成功したが, 2例2病変では術中合併症により不充分な内挿状態で手術を終了した. ステントグラフト内挿の成功例において, 術後2週間以内にendoleakが消失したものは53病変中43病変(81.1%)であり, これを初期成功とした. 残り10病変中8病変でminor endoleakを認め, 他の2病変でmajor endoleakを認めた. 重症合併症をみた2例はシース破損と腸骨動脈損傷であり, いずれも緊急開腹手術に移行し, 術後経過中に死亡した. 胸部大動脈瘤に対するステントグラフト内挿術は従来の外科手術と比較して手術侵襲の低い治療法である. しかし, ステントグラフト及びその周辺機器にはいまだ問題点もあり, 更なる研究開発及び術者の技術向上が治療成績をより安定させる上で重要であると考えられる. |
Practice : |
臨床医学:外科系 |
Keywords : |
ステント, ステントグラフト, 血管内手術, 胸部大動脈瘤, 大動脈解離 |