Title : |
心房中隔欠損を伴わない冠状静脈洞型部分肺静脈還流異常症の1治験例 |
Subtitle : |
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Authors : |
青木淳, 窪田武浩, 中井幹三, 井上雅博, 佐野俊二 |
Authors(kana) : |
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Organization : |
岡山大学医学部心臓血管外科 |
Journal : |
The Japanese Journal of THORACIC AND CARDIOVASCULAR SURGERY |
Volume : |
46 |
Number : |
11 |
Page : |
1211-1214 |
Year/Month : |
1998 / 11 |
Article : |
報告 |
Publisher : |
日本胸部外科学会 |
Abstract : |
心房中隔欠損を伴わず, 右肺静脈が冠状静脈洞に還流するまれな部分肺静脈還流異常症を経験した. 症例は33歳, 男性. 右肺静脈が一本に合流し冠状静脈洞に開口していた. この症例に対し, 左房後壁と右肺静脈の共通壁に切開を加え右肺静脈と左房の交通孔を作成し, 共通壁により作成したフラップを冠状静脈洞後壁に縫着し右肺静脈と冠状静脈洞の交通を遮断する術式を行い良好な結果を得た, 本術式は心房内バッフルを用いる術式に比べ異物を用いず小児に対しても応用可能であると思われた. 心房中隔欠損を伴わない部分肺静脈還流異常症はまれな疾患であり, 中でも右肺静脈が冠状静脈洞に開口する型は更にまれである1)~4). われわれはこのような部分肺静脈還流異常症の1手術例を経験し良好な結果を得たので, 術式を中心に報告する. |
Practice : |
臨床医学:外科系 |
Keywords : |
部分肺静脈還流異常症, Intact atrial septum, Van Praagh手術 |