アブストラクト(2巻6号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 胸腔内手術時に於けるVagovagal reflexに就いて
Subtitle :
Authors : 吉岡三郎
Authors(kana) :
Organization : 慶應義塾大學醫學部外科學教室
Journal : 日本胸部外科學會雜誌
Volume : 2
Number : 6
Page : 433-441
Year/Month : 1954 / 10
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : [緒言] 最近, 胸腔内手術が非常に普及してきているが, 手術中ときに原因不明の急性心停止に遭遇することがある. そして, これら患者の剖檢でも, とくに死因と推定される所見のえられないことが多く, そのため結局, その死因は, 一般状態の不良或は異常體質等に帰せられていたのであるが, これらの急性心停止のなかには, 所謂Vagovagal reflexの關興しているものも, 少くないと思われる. 胸腔内反射, 所謂Vagovagal refiexについて歐米ではかなり前から注目, 研究され, これに關する論文7)14)15)17)18)も相當數みられるが, 本邦では, 昭和27年第5囘胸部外科學會で, 岡本が始めてこの問題について研究を發表し, 昭和28年東京外科集談會において, 林田が臨床上の重要性について注意を喚起したにすぎない. 現在のところ, Vagovagal reflexによる心停止發生機序についての定説はなく, 各報告の結論も一致していない. また, 實驗的にも, Vagovagal reflexによる心停止を確實に惹起させる條件はみいだされていない.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
このページの一番上へ