アブストラクト(3巻4号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 結核肺切除後の氣管支瘻の成因に關する研究 第2報
Subtitle :
Authors : 守屋荒夫
Authors(kana) :
Organization : 國立神奈川療養所
Journal : 日本胸部外科學會雜誌
Volume : 3
Number : 4
Page : 340-348
Year/Month : 1955 / 3
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「緒言」結核肺切除後の合併症として氣管支瘻がその發生率においても, 豫後にたいする影響の大きさからも重視すべき點に鑑み, 私はその發生原因について考察を加え, 表1に示すような因子のあるときに發生し易いことを知り, 之を第1報として第6囘日本胸部外科學會に發表した1)が, この知見にもとずいて, 適應の撰擇に際し, 種々の檢査成績の結果を十分に認識し, 有効適切と思われる抗生物質の使用下に, 細心の注意を以つて手術を行うと共に, 術後殘存肺の膨脹に努める等, 氣管支瘻の發生防止に配慮して, 28年9月以降本年7月までに195例の肺切除を行ったにも拘らず, 不幸にして13例(6.6%)に氣管支瘻の發生をみた. この發生率は決して十分に満足すべき低値とはなつていないので, 果して表1に掲げた各因子が正しかつたか否かを再檢討する必要あるものと考え, この13症例について種々考察を加えたところ, 若干の知見を得るに至つた. また, この際氣管支斷端の處理方法について考察を加える必要があったが, 恩師慶大外科前田和三郎教授の御指示により, 慶大外科關係結核綜合研究班參加10施設より410例の肺切除についての資料の提供を得て, 之を檢討したので, それらの結果について報告する.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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