アブストラクト(5巻9号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 化學療法を併用せる胸廓成形術の成績(その1)一側胸廓成形術について |
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Subtitle : | |
Authors : | 唐澤和夫 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 國立松戸療養所 |
Journal : | 日本胸部外科學會雜誌 |
Volume : | 5 |
Number : | 9 |
Page : | 861-871 |
Year/Month : | 1957 / 9 |
Article : | 原著 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | [緒言] 肺結核の外科的治療は化学療法の進歩及び麻酔学の発展に伴い, 切除療法の安全度を高めその隆盛を促して来た. 切除療法の隆盛するにつれて, 外科的虚脱療法の一つである胸成術は, やゝもすれば劣等視され勝な傾向にあるかに見受けられる. 抗結核剤の出現は確かに切除療法の信頼性を著るしく高めて肺結核症の外科療法に革命的変革を齊した. 然し切除術についてもその応用範囲には自ら限度があり, 直達療法に対する安全性の低い症例に関する胸成術の成績は, 化学療法の併用により著るしく改善されているのであり, 2, 3の報告にも見受けられる様に, その成績は注目すべきものがある. 著者は, 昭和24年7月より, 同29年12月迄に行った胸成術例につき検討を加えたので此処に報告する. (A)檢査症例 上記の期間に採用された外科療法の概況を表1, 及び圖1に示した. これらの症例中, 胸成術は335例であるが, その中で諸種の臨床検査を追究し得た一側胸成術は, 280例であつた. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |