アブストラクト(7巻9号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | カフ圧が気管壁に及ぼす影響についての動物実験的研究 |
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Subtitle : | |
Authors : | 川崎栄悦, 槇哲夫 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 弘前大学医学部槇外科教室 |
Journal : | 日本胸部外科學會雜誌 |
Volume : | 7 |
Number : | 9 |
Page : | 1054-1064 |
Year/Month : | 1959 / 9 |
Article : | 原著 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | [I. まえがき] 気管内麻酔はその種々の利点から, 現在では単に胸部外科の領域のみならず, 広く一般外科の領域に亘つて使用せられるようになつた. しかし, 気管内麻酔のさい, 気管チユーブ用カフの圧迫によつて生じたと思われる, 偽膜性喉頭気管炎及び気管圧迫壊死等の不快な合併症が最近内外の文献に発表せられ, この臨床的経験から, カフ圧が気管壁に及ぼす影響の決して少くない点に注意が喚起せられるようになつた. 当外科教室でも, すでに気管内麻酔により気管圧迫壊死及び偽膜性気管炎のそれぞれ1例を経験し, それの臨床観察については私1)が先に報告した. そこでかゝる不快な合併症を予防する目的で, カフ圧及びその加圧時間(挿管時間)と気管壁の変化の程度を, 犬を用いて動物実験をおこない, 2, 3の知見を得たのでこゝに報告する. [II. 実験の材料及び方法] 動物は体重8~16kgの健康犬を用い, ラボナール40mg~60mg/kgを筋注し, 迷朦状態に陥つたとき背位に固定し, さらにラボナール10mg/kg内外を追加静注挿管した. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |