アブストラクト(7巻13号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 噴門痙攣症の外科的療法について |
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Subtitle : | |
Authors : | 加藤護, 中山恒明 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 千葉大学医学部中山外科教室 |
Journal : | 日本胸部外科學會雜誌 |
Volume : | 7 |
Number : | 13 |
Page : | 1392-1418 |
Year/Month : | 1959 / 12 |
Article : | 原著 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | [第1章 諸言] 食道外科最後の障壁たる食道癌が著実なる進歩を以て克服されつゝある今日, 尚, 噴門痙攣症はその対策に日常外科医が屡々腐心する疾患の一つである. 而も本症は嚥下障害を主訴とする以外, 他に身体的に差したる痛痒がない為, 却って本症患者の精神的苦痛は大きく甚しきは患者の社会生活に支障を来す揚合もあり, その心的苦痛は健康者の能く想像する所ではない. そもそも本症の報告は, 17世紀後半Willisを嚆矢とし, 爾来幾多の記載があるにも拘らず, その本態は依然として不明で従ってその治療対策も諸種試みられて来たが一貫せるものなく, 而もその治療効果は充分満足す可きものとは云い難い. 多年, 食道外科に専念し来つた吾が中山外科教室に於ても, 昭和21年以来略々100例に垂んとする本邦最多数の症例を経験し, その間診断に, 治療に幾多の工夫改善が加えられ, 手術手技適応の決定など, 当初に比し格段の進歩を遂げて来た. 然るに近時欧米に於ては, 本症に関する諸種数多の報告を見るも, 本邦に於ては比較的その報告に乏しく, 些立遅れの憾がある. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |