アブストラクト(8巻3号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 肺動脈結紮及び気管枝結紮が結核病巣に及ぼす影響に関する実験的研究特にその機序について 第II編 肺動脈結紮及び気管枝結紮が結紮肺の結核病巣に及ぼす影響について
Subtitle :
Authors : 中野武男*1,*2, 吉田実*1,*3, 隈部英雄*2,*4
Authors(kana) :
Organization : *1静岡県立富土見病院, *2結核予防会結核研究所, *3院長, *4所長
Journal : 日本胸部外科學會雜誌
Volume : 8
Number : 3
Page : 279-287
Year/Month : 1960 / 3
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「第1章 緒言」著者は第I編において肺動脈の結紮によつて肺組織に早期に起る退行変性, 数週間に亘る限局性壊死, 比較的広汎な肉芽の発生, あるいは広汎な肺胞隔の浸潤性肥厚, 並びにその後に起る硬化等を認め, 一方肋膜癒着による胸壁の血管との勿合ならびに気管枝動脈系による循環の代償が行われていることを確めた. また気管枝結紮においては一部気管枝動脈の障害による影響もあろうが, 主として空気の流入遮断による無気肺, それに伴なつて生ずる2次的な軽度炎症, 気管枝内分泌物の貯溜, 肺胞隔における細胞浸潤並びにその硬化への移行などが生ずることを知つた. 従つて本編ではこれらの変化と結核病変との関連を追及し, 如何なる変化が結核病変に影響を及ぼすものかを追及してみた. 「第2章実験方法」体重2~3kgの成熟家兎32羽に結核菌を感染し, 肺動脈の結紮(16羽)及び上葉気管枝の結紮(16羽)を行い, 第I編の場合と同様に週を追つて検討した.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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