アブストラクト(19巻7号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 術後低酸素血症
Subtitle : 綜説
Authors : 大田満夫, 吉田猛朗, 松石理秀, 原信之, 安元公正
Authors(kana) :
Organization : 九州大学胸部疾患研究所
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 19
Number : 7
Page : 549-558
Year/Month : 1971 / 7
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「I はじめに」 胸部や上腹部の手術の後に, 経過が良好であつてもかなりの低酸素血症が存在することは, 最近注目されてきた. この術後低酸素血症が予想以上に強く存在するという事実は, いままで術後には酸素療法が必要であるとの漠然とした認識に, より確かな根拠を与えるものであろう. 術後低酸素血症postoperative hypoxemiaについて, はじめてくわしく研究したのはGordhら1)であるが, その後Nunn and Payne2)をはじめとして, 多くの学者がこの問題について研究している. しかし, この術後低酸素血症の成因については現在もなお諸説があり, まだ確定した見解はない. またこれまでの成績の多くは, 術後比較的早期のもので, 48時間までの成績が主に検討されている. われわれは, 主に胸部手術例において, 比較的長期間(術後1週間, 長いのは2週間)にわたり, 術後低酸素血症を中心に検討した. われわれの研究成績を報告するとともに, 術後低酸素血症, ことに胸部手術後の本問題について考察を加えたいと思う.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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