アブストラクト(21巻7号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 右冠動脈入口部閉塞を伴つた梅毒性大動脈弁閉鎖不全症-人工弁置換および大動脈右冠動脈バイパス手術による1治験例- |
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Subtitle : | 症例報告 |
Authors : | 阿部忠昭, 阿部幸義, 栗林良正, 佐藤護, 贄田茂雄 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 秋田大学外科 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 21 |
Number : | 7 |
Page : | 739-743 |
Year/Month : | 1973 / 7 |
Article : | 報告 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 梅毒性の大動脈弁閉鎖不全症に大動脈瘤, 冠動脈入口部狭窄などの病変が合併することはよく知られており, 外科治療においてたんなる弁置換のみを行なつたのでははなはだ不満足な結果におわることがすくなくない. したがつて本症の外科的治療にあたつては, 通常のリウマチ性のものにくらべて合併病変に対する特別の配慮が必要である. 最近, われわれは, 右冠動脈入口部閉塞を伴つた梅毒性大動脈弁閉鎖不全症に対して, 人工弁置換と大動脈右冠動脈バイパス手術とを同時に行なつて著るしい改善をえたので若干の考察とともにここに報告する. 「症例」患者:佐○広○, 48才, 左官業. 家族歴:特記すべきことなし. 既往歴:生来健康で, リウマチに罹患したことなく, 梅毒の既往をも否定している. 現病歴:昭和46年10月17日, 仕事を終えて休息中に突然の呼吸困難, 前胸部激痛にみまわれ約20分間意識も喪失したという. ただちに某病院に入院, 加療により軽快し, ひきつづいて外来治療をうけていた. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |