アブストラクト(24巻1号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 大動脈弁手術後8年目に発見された仮性上行大動脈瘤
Subtitle :
Authors : 坂下勲, 竹内誼, 大谷信一, 工藤進英, 鷲尾正彦, 浅野献一
Authors(kana) :
Organization : 新潟大学第2外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 24
Number : 1
Page : 19-23
Year/Month : 1976 / 1
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 大動脈切開を必要とした手術後, 心基部周辺に動脈瘤を疑わしめる陰影が胸部レ線像上発見された場合, その局在, 大きさおよび周囲臓器との関係を心血管造影を併用して明らかにし, 手術施行上の参考にするとともに, その動脈瘤が非感染性であるか, ことに人工弁置換例の如く異物が血流中へ挿入された症例では, 心内膜炎などの感染を伴つていないか, また人工弁自身にも異常はないかを検索する必要がある. われわれは先天性大動脈弁狭窄症に弁切開術を行い, 8年5ヵ月後再診時に心基部に異常陰影が指摘され, 仮性大動脈瘤と診断, 切除, 閉鎖により治癒し得た極めて稀な症例を経験したので報告する. 症例. 22歳, 男子. 第1回入院(昭和41年2月15日)小学校入学時検診により初めて心雑音を指摘され, 学校では体育を禁止されていたが運動能力は友人と余り差を感じなかつた. 運動時心悸亢進, 呼吸困難を主訴として受診, 諸検査の結果, 左室大動脈圧較差70mmHgを有する先天性大動脈弁狭窄症と診断, 3月1日手術が施行された.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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