| Title ： |
原発性気管腫瘍5例の治療経験 |
| Subtitle ： |
症例 |
| Authors ： |
野々山明1), 大迫努1), 田中一穂1), 大本一夫1), 辰巳明利1), 斉藤幸人1), 佐藤正1), 笠原憲二1), 増田与1), 小谷澄夫1), 香川輝正1), 泉春暁2) |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
1)関西医科大学胸部外科, 2)関西医科大学第2病理 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
31 |
| Number ： |
2 |
| Page ： |
232-239 |
| Year/Month ： |
1983 / 2 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
原発性気管腫瘍は発生頻度が低く, 本邦での報告ことに手術報告例は少なく, 現在までに悪性53例, 良性8例の61例の手術報告をみるのみである. 私どもは現在までに5例の原発性気管腫瘍を経験したが, その4例は気管癌であった. 33歳の女性の扁平上皮癌, 29歳の男性の腺癌の2例では, それぞれ気管の5及び6軟骨輪を環状切除し端々吻合を行い, 78歳の女性の線様嚢胞癌の1例には内視鏡下鉗子摘除を行って, 術後6カ月, 4カ月及び4年2カ月の現在まで, 再発の徴もなく生存せしめ得たが, 75歳の男性の腺癌の1例は, 上大静脈症候群と肝腎機能障害を合併し, コバルト照射を行ったが, 2カ月で死亡した. 残りの1例は35歳の男性で, 緊急手術で頸部気管に発生した腫瘤を切除し, 気管欠損部を胸鎖乳突筋で補填した. 組織学的にはpseudotumorとされたが, 術後13年以上経過した現在も元気である. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
原発性気管癌, 気管腫瘍, 気管環状切除, 気管再建 |
