アブストラクト（31巻6号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 小児の右側外傷性横隔膜ヘルニアの1治験例 |
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| Subtitle ： | |
| Authors ： | 藤岡照裕1), 中田幸之介1), 長田博昭1), 下山田弘明1), 野口輝彦1), 大和宗久2) |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 1)聖マリアンナ医科大学第3外科, 2)聖マリアンナ医科大学第1外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 31 |
| Number ： | 6 |
| Page ： | 962-968 |
| Year/Month ： | 1983 / 6 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 1歳10ヵ月男児. 昭和56年10月バスに下腹部をひかれ, 大腿骨骨折, 骨盤骨折と呼吸不全にて来院. 胸部レ線上右横隔膜挙上を認め直ちに呼吸管理を開始した. 受傷後48時間に右血胸が出現し, 外傷性横隔膜裂傷と診断し手術を施行した. 右開胸創を通して横隔膜の大きな断裂と肝右葉の胸腔内突出を見た. 横隔膜断裂縁を直接縫合にて修復し, 術後経過は良好であった. 本邦の右側外傷性横隔膜ヘルニア報告例の統計的観察を行った. 左側例は300例以上の報告を見るが, 右側例は1981年12月までに小児11例を含めて43例であった. 診断がなされた時期はacute, interval, delayedの3期において各々56.4%, 30.8%, 12.8%であった. 治療は断裂横隔膜の直接縫合が主に行われている. 到達法は, 開胸法45.2%, 開腹法16.1%, 開胸開腹法38.7%であった. 治癒例は81.6%で比較的予後良好であった. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 外傷性横隔膜ヘルニア, 横隔膜裂傷, 腹部鈍的外傷 |
