アブストラクト（31巻8号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 腹部大動脈破裂を呈した慢性解離性大動脈瘤IIIb型の1治験例 |
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| Subtitle ： | |
| Authors ： | 山口保, 数井暉久, 井上紀雄, 大野猛三, 小松作蔵 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 札幌医科大学胸部外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 31 |
| Number ： | 8 |
| Page ： | 1320-1324 |
| Year/Month ： | 1983 / 8 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 解離性大動脈瘤III型はI, II型に比して, 比較的予後が良好とされているが, 遠隔期において解離の進展に伴う破裂, 出血による死亡もまれではない. この際の破裂部位はentryの存在する胸腔内が多く, 後腹膜腔や腹腔内への破裂は比較的まれとされている. 今回著者らは慢性解離性大動脈瘤IIIb型で腹部大動脈の解離腔破裂によるショック状態を呈した62歳, 男性の症例に対して, 緊急手術にて中枢側開窓術を伴う腹部大動脈のY字型人工血管置換術を施行し, 救命し得た. 次いで二期的手術にて胸部大動脈解離に対して部分体外循環下に末梢側開窓術及び人工血管置換術を行い, また同時に真性腔より分枝した右異型鎖骨下動脈へのバイパス術を施行して, 術後2年を経過した現在, 元気に社会復帰し得た症例を経験したので若干の文献的考察を加えて報告した. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 慢性解離性大動脈瘤 IIIb型, ショック状態, 腹部解離腔破裂, 開窓術, 人工血管置換術 |
