アブストラクト(31巻10号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 限局型胸膜中皮腫6手術例の検討
Subtitle :
Authors : 伴場次郎1), 友安浩1), 谷村繁雄1), 正木幹雄1), 松下央2)
Authors(kana) :
Organization : 1)虎の門病院呼吸器外科, 2)虎の門病院病理学科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 31
Number : 10
Page : 1594-1600
Year/Month : 1983 / 10
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 限局型胸膜中皮腫6例に対し8回の開胸術を経験した. 術前に診断を確定し得たものはなく, 通常の検査による診断は容易ではなかったが, 腫瘍に起因した臨床症状のあるもの, 67Gaシンチ陽性のものは手術予後が不良であった. 手術時, 肉眼的に腫瘍が極めて限局していると思われても, 付着部組織内に浸潤している場合があり, 切除断端には十分に注意を払う必要がある. 肉眼的, 組織学的に, 従来良性と考えられていた所見を呈していても, 潜在的に悪性腫瘍である可能性を否定できず, "良性"との診断は慎重に下すべきであり, また, 再発を常に念頭に置きながら, 術後は長期にわたって観察する必要がある. 局所再発は, 限局型の場合と瀰漫型の場合とがあり, 特に後者において, 術後の胸膜変化との鑑別はレ線検査では容易ではなく, 67Gaシンチが有効であった.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 限局型胸膜中皮腫, 限局性胸膜線維腫, 限局型胸膜中皮腫切除後再発, 悪性胸膜中皮腫
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