アブストラクト（34巻9号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 巨大嚢胞状肺過誤腫の1例 |
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| Subtitle ： | |
| Authors ： | 山川洋右, 水野武郎*, 市村秀樹*, 柴田和男*, 正岡昭*, 中村隆昭* |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 名古屋市立東市民病院外科, *名古屋市立大学第2外科, *名古屋市立大学中検病理 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 34 |
| Number ： | 9 |
| Page ： | 1720-1724 |
| Year/Month ： | 1986 / 9 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 反復する呼吸器症状と労作時呼吸困難を主訴として来院した40歳女性に, 胸部X線写真で左肺に嚢胞の存在を認めた. 摘出手術を施行したところ, 左肺舌状区で有茎性に発育する長径15cmの巨大嚢胞であった. 組織学的には, 実質部分を形成する線維芽細胞と大小不同の腔を形成するリンパ系組織を主成分とし, 繊毛を持つ気道上皮も認められた. わずかに軟骨成分も認めたが, 通常の軟骨成分を主体とする肺過誤腫とは明らかに異なるため, 非軟骨性肺過誤腫と診断した. 肺過誤腫は剖検例での発生頻度が0.06～0.3%と, 決してまれな疾患ではないが, その大部分が軟骨を主成分としており, 自験例のように主成分が非軟骨性で, 形態的にも巨大嚢胞状を呈する症例の報告は, 本邦では最初である. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 肺, 過誤腫, 嚢胞, 非軟骨性 |
