Title : |
左心低形成症候群の第一期手術について-Norwood第一期手術成功例を中心に- |
Subtitle : |
症例 |
Authors : |
北川哲也1), 加藤逸夫1), 江川善康2), 滝浩樹1), 吉栖正典1), 松岡優3) |
Authors(kana) : |
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Organization : |
1)徳島大学医学部心臓血管外科, 2)徳島大学医学部第2外科, 3)徳島大学医学部小児科 |
Journal : |
日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : |
38 |
Number : |
4 |
Page : |
681-686 |
Year/Month : |
1990 / 4 |
Article : |
報告 |
Publisher : |
日本胸部外科学会 |
Abstract : |
左心低形成症候群3例に, 第一期手術を施行し, その問題点について検討した. 1例にVan Praagh手術を, 2例にJonasらのmodified Norwood手術を施行し, 後者のうちAS, MS合併の1例を救命した. この生存例では肺血流は, 径3mmのshunt holeで得られ, 体外循環離脱時より良好に維持されたが, 術後1年6ヵ月時にshunt血流は乏しくなり, 1歳9ヵ月時にBlalock-Taussig shunt手術を追加した. 現在外来にてFontan手術待機中である. 確実な縮窄解除のため, 上行大動脈よりPDAの遠位側の大動脈までを異種心膜で拡大したが, 現在まで異種心膜部の瘤形成を認めない. 体心室流出路となる新動脈幹近位側の肺動脈幹との吻合部に多少の狭窄があり, この部の成長が期待し難いことが, 今後の問題点の一つである. また循環停止時間短縮のため, central shuntを循環停止前に作成しておくことが有用であると考えられた. |
Practice : |
臨床医学:外科系 |
Keywords : |
左心低形成症候群, Norwood手術, Jonas法, 肺血流, 異種心膜 |