| Title ： |
虚血性僧帽弁閉鎖不全を伴った高度低左室機能例の治療経験 |
| Subtitle ： |
症例 |
| Authors ： |
杉本貴樹, 小川恭一, 麻田達郎, 向原伸彦, 西脇正美, 樋上哲哉 |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
兵庫県立姫路循環器病センター心臓血管外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
40 |
| Number ： |
8 |
| Page ： |
1238-1241 |
| Year/Month ： |
1992 / 8 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
今回われわれは冠動脈に3枝病変を認め心プールシンチで左室駆出率12.9％, 心エコーでLVDd＝68mm, ％FS＝9％の高度低左室機能例に心ドップラーエコーでlll度のMRを伴った症例を経験し, これに対しCABG3本とKay法による僧帽弁輪縫縮術を行い良好な改善を得た. 虚血性MRは自験例のように左室後壁の広範な梗塞による後乳頭筋機能不全に起因するものが多く, 後尖弁輪の拡大を来してくる. 自験例は欧米では心臓移植の対象ともなるべき重症例と考えられ, 若干の文献的考察を加え報告する. 虚血性僧帽弁閉鎖不全症（MR）は心筋梗塞による乳頭筋の断裂や機能不全及び左室拡大に伴う後尖弁輪の拡大によって引き起こされ, 予後に重大な影響を及ぼす1）～4）. 今回われわれは虚血性MRを伴った3枝病変による高度低左室機能例に対し冠動脈再建術及び僧帽弁輪縫縮術（MAP）を同時に施行し良好な結果を得たので報告する. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
虚血性MR, 低左室機能例, ACバイパス術, 僧帽弁輪縫縮術 |
