アブストラクト（41巻4号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | Expandable Metallic Stentを用いて狭窄気管支の拡張術を行った進行肺癌の1例 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 川平洋一*, 中尾量保*, 濱路政靖*, 仲原正明*, 安部和夫**, 池添潤平*** |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | *大阪警察病院外科, **大阪警察病院麻酔科, ***大阪大学医学部放射線科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 41 |
| Number ： | 4 |
| Page ： | 704-708 |
| Year/Month ： | 1993 / 4 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 両側気管支狭窄により重症の呼吸困難を呈した進行肺癌症例に, Expandable Metallic Stent（EMS）を用いた気管支拡張術を施行し, 呼吸困難とQOLの改善を認めたので報告する. 症例は75歳男性. 主訴は呼吸困難. 1991年3月, 発熱, 咳嗽にて当院内科受診. Stage IIIBの進行肺癌で, 放射線化学療法が施行された. 10月, 両側主気管支狭窄の進行により, 重症の呼吸困難, 起坐呼吸を呈し, 経口摂取, 軽労作が不可能で再入院となった. 12月19日, 全身麻酔下に狭窄が高度な左主気管支にEMS挿入術を施行した. 術後呼吸困難は消失し, 臥位就寝, 経口摂取, 車椅子での散歩が可能となり, 臨床症状の著明な改善を認めた. EMS挿入術は意識清明な癌末期患者のQOLを著明に改善せしめたことから, 癌性気管支狭窄による呼吸困難に対する姑息療法になり得ると考えられた. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | Expandable Metallic Stent, 進行肺癌, 気管支狭窄, Quality of Life |
