| Title ： |
心筋梗塞後心室中隔穿孔の外科治療―11年間17例の経験― |
| Subtitle ： |
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| Authors ： |
保浦賢三, 関章1), 小川裕2), 星野元昭3), 朝倉貞二3), 岡本浩4), 市原利彦1), 松浦昭雄, 沢崎優1), 伊藤敏明 |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
名古屋大学医学部胸部外科, 1)市立岡崎病院心臓外科, 2)小牧市民病院心臓外科, 3)公立陶生病院心臓外科, 4)市立四日市病院胸部外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
41 |
| Number ： |
11 |
| Page ： |
2191-2195 |
| Year/Month ： |
1993 / 11 |
| Article ： |
原著 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
心筋梗塞後心室中隔穿孔（VSR）は手術のみが救命の手段とされ, 近年では積極的に手術が施行されている. 著者らも最近までの11年間に17例のVSRを手術したが, この間の心筋保護法などの進歩にもかかわらず, 最近においても期待したほどの手術成績の向上はみられなかった. 注目すべき傾向としては最近5年間は高齢者（70歳以上）や多枝病変を伴うVSRが増加したことであった. 11年間にわたるVSRの手術成績は不満足な結果であったが, 耐術・退院者の遠隔予後は良好で5年生存率は100％であり, 血行動態的にも良好な状態であった. 現在の治療方針としては, このような状況を考慮してVSRの診断確定後はカテコラミン投与と大動脈バルンパンピング補助下に冠状動脈造影を施行して病態を把握し, 状態にかかわらず可及的に早期手術を施行することが手術成績や遠隔成績の改善につながるものと考えられた. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
心筋梗塞後心室中隔穿孔, 高齢者, 心原性ショック |
