| Title ： |
MRSA, 真菌による混合感染で発症した急性大動脈解離術後縦隔洞炎の1治験例 |
| Subtitle ： |
症例 |
| Authors ： |
勝間田敬弘, 島倉唯行*, 中野秀昭*, 島村吉衛, 石戸谷浩* |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
東京女子医科大学日本心臓血圧研究所循環器外科, *福山循環器病院心臓血管外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
42 |
| Number ： |
1 |
| Page ： |
95-100 |
| Year/Month ： |
1994 / 1 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
Stanford A型急性大動脈解離に対するエントリー閉鎖術後に, メチシリン耐性黄色ブドウ球菌（MRSA）とCandida albicansの混合感染により発症した, 術後縦隔洞炎を経験した. 混合感染であることから, ポビドンヨード（PI）, フルコナゾール（FLCZ）を適宜混合した塩酸バンコマイシン（VM）生理食塩水溶液による閉鎖式高速度持続縦隔洗浄と, 大胸筋皮膚弁による一期的閉創を施行した. 洗浄液組成は, 縦隔洗浄前半はVM0.01%＋PI0.1%, 後半はVM0.01%＋FLCZ0.01%に調節し, 12日間の洗浄ののち, 明らかな副作用もなく創治癒をみた. 文献上, MRSAと真菌の混合感染による術後縦隔洞炎の救命例は認められず, かかる症例に対する治療指針決定の一助となると考えられたため, 他の自験例4例を含めて報告した. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
縦隔洞炎, MRSA, 持続洗浄療法, 真菌感染症, 術後合併症 |
