アブストラクト（42巻8号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | アルコール性肝硬変を合併した大動脈弁置換術の1手術治験例 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 水原章浩, 井野隆史, 安達秀雄, 井手博文, 山口敦司, 川人宏次 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 自治医科大学大宮医療センター心臓血管外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 42 |
| Number ： | 8 |
| Page ： | 1254-1258 |
| Year/Month ： | 1994 / 8 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 症例は55歳, 男性. アルコール性肝硬変を合併した感染性心内膜炎による大動脈弁閉鎖不全症（AR）に対して大動脈弁置換術（AVR）を行った. 術前, ICG15分値45.0％, Child Bの肝機能障害と判断され, またredox tolerance testでは△AKBR/△BS＝0.38×10-2であり, 肝予備能の面では極めてハイリスクであった. 手術2週間前から, FFP, GI療法を行った. 肝血流の低下を防止する目的で人工心肺は拍動流灌流とし, 灌流量, 灌流圧を高めに維持した. 周術期における肝庇護, 心不全対策, 感染対策を積極的に行い軽快退院せしめた. （日本胸部外科学会雑誌1994；42：1254－1258）アルコール性肝硬変を合併した大動脈弁閉鎖不全症（AR）に対して大動脈弁置換術（AVR）を行った. 高度アルコール性肝障害を合併した症例に対する大動脈弁置換術の報告はきわめて少ないものと思われたので若干の考察を加え報告する. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 弁置換術, 肝硬変, AKBR, ShvO2モニター |
