Title : |
進行性全身性硬化症(PSS)を併発した胸腺腫の1手術例 |
Subtitle : |
症例 |
Authors : |
櫻木徹*, 古川次男**, 米村智弘**, 吉田猛朗**, 入江康司*** |
Authors(kana) : |
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Organization : |
*佐賀医科大学胸部外科, **佐賀県立病院好生館外科, ***佐賀県立病院好生館病理 |
Journal : |
日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : |
43 |
Number : |
1 |
Page : |
135-138 |
Year/Month : |
1995 / 1 |
Article : |
報告 |
Publisher : |
日本胸部外科学会 |
Abstract : |
今回われわれは進行性全身性硬化症(PSS)を併発した胸腺腫に対しThymo-thymectomyを施行し, 症状の改善及びステロイド剤の減量が可能であった症例を経験した. 症例は59歳, 男性. 内科でPSSの診断を受けた. 胸部CTにおいて前縦隔に腫瘤を認め, 生検では上皮細胞型の胸腺腫の診断を得た. ステロイド剤の投与のみでは手指の腫脹や関節痛が改善しなかったが, Thymo-thymectomyを施行したところ上記症状が改善しステロイド剤の減量が可能であった. PSSを併発した胸腺腫の報告は少なく, 本邦では第1例目と思われる. また術後PSSの臨床症状が改善しステロイド剤の減量が可能であったことより, Thymo-thymectomyは有効であったと考えられた. (日本胸部外科学会雑誌1995;43:135-138)胸腺は免疫学的な主要臓器であるゆえ, 胸腺腫に合併する全身的な疾患は数多く知られている. |
Practice : |
臨床医学:外科系 |
Keywords : |
胸腺腫, 進行性全身性硬化症, 自己免疫疾患 |