アブストラクト(43巻3号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 活動期大動脈炎症候群に上行大動脈瘤を合併した大動脈弁位人工弁機能不全に対するBentall再手術の1治験例-ステロイド使用下の手術成功例-
Subtitle : 症例
Authors : 根本慎太郎, 青見茂之, 八田光弘, 遠藤真弘, 橋本明政, 小柳仁
Authors(kana) :
Organization : 東京女子医科大学日本心臓血圧研究所循環器外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 43
Number : 3
Page : 375-379
Year/Month : 1995 / 3
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 大動脈炎症候群に合併した大動脈弁閉鎖不全症, Annuloaortic Ectasiaの23歳女性に対し, 大動脈弁置換術(Bjork-Shily弁)を施行したが, 術後1年目に人工弁機能不全, 及び上行大動脈瘤の拡大を生じた. 炎症活動期であったため, ステロイド剤を術直前まで使用し, 寛解期に至ったのち, 待期的に手術を施行した. 体外循環下にPiehler変法によるBentall手術を施行した. 前回の人工弁は, 小さな血栓と過剰に残存する弁尖により開放制限されており, 内膜肥厚によるパンヌスによるものではなかった. 右冠状動脈入口部が閉塞しており, 心筋保護液の注入と血行再建は行わなかったが, 術後の虚血性変化は軽微であった. 術後もステロイド剤を継続投与することで, 良好な結果を得た. 術後3年たった現在もステロイド剤投与により, 炎症は良好にコントロールされており, 仮性動脈瘤の形成や人工弁の機能不全は認めていない.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 大動脈炎症候群, 上行大動脈瘤, 人工弁機能不全, 再手術, Bentall手術
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