Title : |
成長ホルモン産生肺腺癌の1症例 |
Subtitle : |
症例 |
Authors : |
萱野公一, 竹尾正彦, 森末真八, 山本満雄, 水野裕, 目黒文朗 |
Authors(kana) : |
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Organization : |
神戸市立西市民病院外科 |
Journal : |
日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : |
43 |
Number : |
4 |
Page : |
538-542 |
Year/Month : |
1995 / 4 |
Article : |
報告 |
Publisher : |
日本胸部外科学会 |
Abstract : |
免疫組織化学や組織培養の技術の進歩につれ, 異所性ホルモン産生腫瘍の発見される機会が増えてきた. 肺癌でもACTHを始め幾多の物質の産生が確認されているが成長ホルモン産生肺癌は非常にまれである. 今回, われわれはバチ状指で発見された成長ホルモン産生肺癌を経験したので報告する. 症例は58歳, 男性. 平成4年9月頃バチ状指を主訴に来院. 胸部X線写真で右上葉に腫瘤陰影を認め, 経気管支的肺生検で腺癌所見を得た. 腫瘍マーカーはCEAが18.9ng/mlと高値であり, 成長ホルモンは22.7ng/mlと正常値の約15倍であった. 平成5年2月17日に右上葉切除術を施行した. 術後の病理組織診では低分化腺癌でn0であり, P-Stage Iであった. 酵素抗体法による特殊染色では組織内に成長ホルモンの産生を認めた. 術後バチ状指の改善は著明ではなかった. CEAは1.9ng/ml, hGHは0.57ng/ml(<1.46)と正常値に復帰した. |
Practice : |
臨床医学:外科系 |
Keywords : |
肺癌, ホルモン産生腫瘍, 成長ホルモン, バチ状指 |