アブストラクト（43巻6号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 鈍的胸部外傷によるStanford A型大動脈解離に対する1手術治験例 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 植松正久, 岡田昌義, 芳村直樹, 莇隆, 安宅啓二, 山下長司郎 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 神戸大学医学部第2外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 43 |
| Number ： | 6 |
| Page ： | 928-933 |
| Year/Month ： | 1995 / 6 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 交通外傷による大動脈解離（Stanford A型）の1手術例を経験したので報告する. 症例は66歳, 女性. 胸部鈍的外傷後にCT検査を受けStanford A型の急性大動脈解離と診断され, 当科に搬送された. 意識障害と肺挫傷が併発していたため, 保存的治療にて急性期を乗り切り, 全身状態が改善した後, 根治手術（上行大動脈置換術）を施行し, 良好な結果を得た. （日本胸部外科学会雑誌1995；43：928－933）交通外傷は多発性外傷を惹起することが多く, よって多臓器にわたる損傷が合併しやすい. 今回われわれは, 胸部鈍的外傷が原因で発症したStanford A型大動脈解離の1例に対して手術を行い, 救命したので報告する. 「症例」症例：66歳, 女性. 主訴：胸部打撲. 既往歴, 家族歴：特記すべきことなし. 現病歴：1994年3月9日午後4時頃, 軽トラックにて農作業からの帰宅途中, 運転操作を誤って崖（約3m）から転落し, ハンドルで胸部を打撲した. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 胸部鈍的外傷, 外傷性大動脈解離, Stanford分類 |
