| Title ： |
大動脈弁輪拡張症（AAE）を伴った大動脈炎症候群に対する弁付き人工血管置換術の検討 |
| Subtitle ： |
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| Authors ： |
中野秀昭, 橋本明政, 青見茂之, 根本慎太郎, 八巻文貴, 北村昌也, 八田光弘, 西田博, 遠藤真弘, 小柳仁 |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
東京女子医科大学日本心臓血圧研究所循環器外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
43 |
| Number ： |
9 |
| Page ： |
1664-1669 |
| Year/Month ： |
1995 / 9 |
| Article ： |
原著 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
AAEを伴った大動脈炎症候群に対する弁付き人工血管置換術（composite graft replacement：CGR）症例の遠隔成績と手術前後の諸問題について検討した. 症例は年齢34.4±7.8（23～44）歳の8例で, 術後観察期間は4～132ヵ月（平均83.4ヵ月）であった. 術前活動性大動脈炎は5例（ステロイド投与2例）で, 術前CRPを1.6±1.8にコントロールした. 大動脈最大径は67.1±10.3mm, 弓部分狭窄3例, 同部拡張2例, 冠状動脈狭窄2例の合併を認めた. 手術はCGR6例, CGR+S-CABG1例, CGR+弓部全置換術1例で, 人工血管吻合法は術中出血の軽減と縫合不全防止の観点からexclusion法を原則とした. 弓部分枝閉塞を伴った1例で内頸静脈酸素飽和度に左右差を認めたが, 体外循環流量を増加させることで左右差は消失した. 1例を呼吸不全にて術後23日目に失ったものの他の7例の術後経過は良好であり, 重篤な合併症の発生は認めなかった. 術後炎症反応の再燃のため3例に4～50ヵ月のステロイド治療を要した. かかる症例では, 術前ステロイド投与を含めた炎症のコントロール, 病態にあわせた術式の選択, 合併血管病変に伴う脳虚血のモニタリング, 術後長期にわたる炎症のコントロールと厳重な経過観察が肝要であると思われた. （日本胸部外科学会雑誌1995；43：1664－1669） |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
大動脈炎症候群, Bentall手術, 内頸静脈酸素飽和度, ステロイド療法, 弁付き人工血管置換術 |
