アブストラクト(43巻10号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : Buerger病を合併した虚血性心疾患に対し動脈グラフトを用いて冠状動脈バイパス術を行った1例
Subtitle : 症例
Authors : 熊野浩**, 北村信夫*, 山口明満*, 野地智*, 春藤啓介*, 木村俊一*
Authors(kana) :
Organization : *国立大阪病院心臓血管外科, **大阪市立大学医学部第2外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 43
Number : 10
Page : 1762-1765
Year/Month : 1995 / 10
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : Buerger病を合併した50歳男性に対し両側の内胸動脈(ITA)を用いて冠状動脈バイパス術(CABG)を施行し良好な結果を得た. 本症例では下肢遊走性静脈炎のために大伏在静脈グラフト(SVG)が, 更に胃切除術の既往により胃大網動脈(GEA)が使用できず, 左内胸動脈(LITA)を左冠状動脈前下行枝(LAD)へin situ graftとして, 右内胸動脈(RITA)を遊離動脈グラフト(FAG)として右冠状動脈(RCA)にバイパスした. 術後造影では両グラフトとも良好に開存していた. Buerger病合併例に対するCABGの報告例はいまだ無いが, 動脈グラフトの使用が有用であると考えられた. (日本胸部外科学会雑誌1995;43:1762-1765)Buerger病と虚血性心疾患との合併例は諸家1)~8)により報告されているがCABGを施行したという報告は無く, その予後についても不明である. 今回著者らはBuerger病合併例に対して動脈グラフトを用いてCABGを施行し良好な結果を得たので若干の文献的考察を加えて報告する.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : Buerger病, 冠状動脈バイパス術, 動脈グラフト
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