アブストラクト（43巻10号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 左腕頭静脈走行異常に合併した浸潤型胸腺腫の1手術例 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 中村広繁, 寺本成一, 鈴木喜雅, 谷口雄司, 原陽一, 森透 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 鳥取大学医学部第2外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 43 |
| Number ： | 10 |
| Page ： | 1766-1769 |
| Year/Month ： | 1995 / 10 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 左腕頭静脈が上行大動脈の背側を走行するpost-aortic left innominate vein（以下PALIV）に併発した浸潤型胸腺腫の1手術例を経験した. 症例は59歳, 女性. 術前の胸部CTで浸潤型胸腺腫と縦隔リンパ節腫大を疑った. 術中, リンパ節腫大と疑った異常陰影はPALIVと判明し, 血管損傷に注意しながら心膜, 肺, 横隔神経を合併切除し, 胸腺胸腺腫切除術を行った. PALIVは極めてまれな血管奇形で, 現在までに32例, 本邦に限れば15例が報告されているに過ぎない. PALIVは心大血管奇形を合併することが多く, 診断では肺動脈及びリンパ節との誤診に注意すること, 治療では手術時の損傷などが問題となり, 胸部外科領域で念頭におくべき血管奇形である. （日本胸部外科学会雑誌1995；43：1766－1769）左腕頭静脈が上行大動脈の背側を走行するpost-aortic left innominate vein（以下PALIV）は極めてまれな血管奇形で, 同時に心大血管奇形を合併することが多い1）. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 左腕頭静脈走行異常, post aortic left innominate vein, 浸潤型胸腺腫 |
