アブストラクト(44巻8号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 右第4肋骨原発の骨巨細胞腫の1例 |
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Subtitle : | 症例 |
Authors : | 飯田充, 大森一光, 北村一雄, 村松高, 瀬在幸安 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 日本大学医学部第2外科 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 44 |
Number : | 8 |
Page : | 1141-1144 |
Year/Month : | 1996 / 8 |
Article : | 報告 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 胸壁発生の骨巨細胞腫はまれであり, 今回われわれは第4肋骨原発の骨巨細胞腫を経験した. 症例は25歳, 男性. 1994年の検診にて胸部X線異常陰影を指摘され, 当科外来を紹介され受診した. 右前胸部の乳頭直下に, 可動性なく, 手拳大で弾性硬の腫瘤を触知した. 外来での針生検で骨巨細胞腫を疑われ, 手術目的に入院となった. 1994年6月29日手術施行した. 右前胸部の腫瘤の下方に弧状の皮膚切開を加え, 第3から第5肋骨を含めた胸壁合併腫瘍切除を施行した. 切除胸壁は15×7.5×5.5cmであった. 胸壁欠損部位はマーレックスメッシュを二重にして補填した. 病理診断は, 骨巨細胞腫であり, Grade IIに相当する所見であった. 術後1年経過した現在, 再発もなく外来通院中である. 骨巨細胞腫は20歳から40歳の四肢長幹骨の骨端, 特に膝関節周囲に好発する腫瘍であり, 胸壁発生はまれである. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : | 骨巨細胞腫, 胸壁腫瘍, 摘出術 |