アブストラクト（45巻2号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 肺癌に対するミニ開胸併用胸腔鏡手術の検討－リンパ節郭清の面から－ |
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| Subtitle ： | |
| Authors ： | 浦上年彦, 近藤薫, 春日井敏夫, 小林徹* |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | トヨタ記念病院呼吸器外科, *刈谷総合病院呼吸器外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 45 |
| Number ： | 2 |
| Page ： | 135-140 |
| Year/Month ： | 1997 / 2 |
| Article ： | 原著 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | ミニ開胸併用胸腔鏡下手術で原発性肺癌に対しリンパ節郭清を含めた根治術がどこまで可能かを検討した. 通常開胸下に手術を施行した肺癌患者10例と胸腔鏡下手術を施行した肺癌患者18例を対象とした. 18例中13例に6～8cmミニ開胸併用胸腔鏡下に肺葉切除, 区域切除及びリンパ節郭清を試みた. 13例中11例は肺葉, 区域切除は可能であったが, 強度癒着1例, 肺動脈損傷による出血1例はミニ開胸を15～20cmに開大した. 一方, 通常開胸下に肺葉切除を行った肺癌患者10例に対し, 6cmミニ開胸をシミュレーションし胸腔鏡下にリンパ節郭清を行った. この10例と, 6～8cmミニ開胸併用胸腔鏡下に葉切, リンパ節郭清を行った症例中5例に対しては通常開胸に移行しリンパ節の取り残しの有無を確認した. リンパ節郭清は, 右側ではR2郭清が可能であったが, 左側は＃3, 3p, 4, 7のリンパ節郭清が不十分又は不可能な症例があった. 以上より, 右側では同手術でstageIIまでは十分に根治術は可能であると思われる. しかし左側はstageIにとどめるべきである. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 胸腔鏡, ミニ開胸, 肺癌, リンパ節郭清 |
