アブストラクト(45巻4号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 鈍的外傷による気管損傷の2治験例
Subtitle :
Authors : 朝倉庄志, 加藤弘文, 藤野昇三, 井上修平, 森渥視, 北嶋和智*
Authors(kana) :
Organization : 滋賀医科大学第2外科, *滋賀医科大学耳鼻咽喉科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 45
Number : 4
Page : 563-568
Year/Month : 1997 / 4
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : われわれは鈍感外傷による頸部気管断裂の1例と気管分岐部裂傷の1例を経験し, 外科治療を行い治癒せしめた. 第1例は20歳の男性で, トラックで走行中に対向車と衝突した. 頸部気管が完全断裂しており, 両側反回神経麻痺も合併していた. 受傷当日に気管端々吻合術を施行したが, 術後縫合不全を起こしたために, 約3週間後に気管皮膚瘻を造設した. 再手術後は経過順調で約2カ月後に瘻孔を閉鎖し退院した. 退院後一時的に損傷部に肉芽増生をみたが徐々に軽快してきている. 第2例は14歳の男児で, 乗用車にはねられ, 気管分岐部から膜様部にかけて縦方向に約3cmの裂傷を来した. 受傷当日に裂傷部の縫合術を行い, 一期的に治癒させることができた. 気管の完全断裂の治療としては受傷後早期に気管端々吻合術を行うことが望ましく, 肉芽性狭窄や縫合不全を防ぐためには損傷部のデブリドメントを十分に行うことが重要である.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 頸部気管断裂, 気管分岐部裂傷, 気管端々吻合, 両側反回神経麻痺
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