アブストラクト(45巻6号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 家族内発症をみた僧帽弁後尖腱索断裂による僧帽弁逸脱に対する弁形成術の2例
Subtitle :
Authors : 稲岡正己, 栗本義彦
Authors(kana) :
Organization : 函館五稜郭病院胸部心臓血管外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 45
Number : 6
Page : 905-908
Year/Month : 1997 / 6
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 同部位に発生した腱索断裂による僧帽弁逸脱症の父子に対し, ともに弁形成術を行い良好な結果を得た. 症例1は71歳, 男性, 症例2は47歳, 男性で症例1の実子である. 2症例とも僧帽弁後尖腱索断裂による3度の僧帽弁閉鎖不全(MR)で, それぞれ後尖の矩形切除と弁輪縫縮及びring annuloplastyを施行し, 術後MRは消失した. 両症例とも切除標本の病理組織学的診断はmyxomatous degenerationであった. 今回の2症例には何らかの遺伝的要因が関与していると考えられるが, これまでに家族内発症をみた本症の手術例は報告がなく, 極めてまれな症例と思われた.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 僧帽弁逸脱症, 僧帽弁形成術, 腱索断裂, 家族内発症
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