アブストラクト（45巻8号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 咽後膿瘍より進展した降下性壊死性縦隔炎の1例 |
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| Subtitle ： | |
| Authors ： | 見上光平*, 泉浩, 益田貞彦**, 山本晋, 細田泰之 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 順天堂大学医学部胸部外科, **東京逓信病院外科, *板橋中央総合病院胸部外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 45 |
| Number ： | 8 |
| Page ： | 1096-1101 |
| Year/Month ： | 1997 / 8 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 患者は69歳, 男性. 頸部腫脹, 呼吸困難を主訴に某病院受診. 頸部蜂窩織炎の疑いで, 緊急気管切開, 頸部ドレナージが施行された. 胸部X線写真並びにCTより縦隔膿瘍合併の疑いで当科へ転入院. 咽頭並びに頸部切開を施行, 悪臭のある膿がドレナージされた. しかしCRPをはじめとする炎症所見, 胸部CT所見の改善が乏しかったため, 第10病日再度頸部ドレナージと共に右開胸縦隔ドレナージ術を施行し, 上大静脈, 気管及び心嚢周囲に貯留する大量の膿がドレナージされた. 術中に心筋梗塞を合併したが蘇生術により救命し得た. 膿の細菌培養検査では複数の好気性菌, 嫌気性菌及び真菌が検出された. 全身化学療法と共に, 頸部, 上縦隔並びに胸腔ドレーンより局所洗浄を繰り返し培養は陰性化し, 第103病日退院した. 降下性壊死性縦隔炎の救命にはCTによる早期診断並びに積極的な縦隔ドレナージが有効で, 開胸アプローチが最も確実な方法であった. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 咽後膿瘍, 縦隔膿蕩, 降下性壊死性縦隔炎, 開胸縦隔ドレナージ |
